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シンフォニエッタおかわり!

しつこく『1Q84』便乗モードだが、このにわかヤナーチェク人気はヤナーチェキアンにとっては皆既日食のようなものだから、もう少し騒いでも許されるだろう。じきお日様は元に戻るのだから。

先日、ヤナーチェク初心者向けにシンフォニエッタの基本アイテムを挙げたので、今度は少々マニアックなセカンドチョイスを紹介しよう。

まずはなんといってもヤナーチェクの高弟、ブチェティスラフ・バカラの歴史的録音から。

シンフォニエッタ、グラゴルミサ 
バカラ指揮チェコフィル、ブルノ放送交響楽団

ブチェティスラフ・バカラは優れた指揮者、ピアニストで、ヤナーチェクの録音をかなり残しているが、現在入手できるものは少ない。このスプラフォンのモノラル録音は貴重な一枚で、ヤナーチェキアン必携の名盤。モラヴィアの民俗的要素に対する親密さが感じられ、プラハの音楽家による解釈とはまた違った味わいがある。

なおバカラの歴史的な録音は以下のサイトから無料でダウンロードできる。

Neal's Historical Classical Recordings Corner より
Břetislav Bakala conducts works of Janáček

このサイトにはMP3に加えて可逆圧縮形式のFlacファイルがアップされているので、WAVファイルへの解凍ソフト、FlacDropを使用してCDを作成できる。詳しい手順はこのページを参照のこと。

これらの中でも特にラシュスコ舞曲を聴くとバカラの魅力がよく分かる。この曲はドヴォジャーク風の民俗舞曲で後年のヤナーチェクらしさが薄い作品だが、バカラが振ると独特の呼吸感が滲み俄然生気に満ちたものになる。これはアンチェルやノイマンとて真似のできない芸だろう。エリシュカの師でもあるバカラはもっと評価されるべき音楽家で、後日、改めてじっくりと書きたい。

シンフォニエッタ、ドナウ交響曲、『小さな魂の彷徨』他 
イーレク&ブルノ・フィル、ジェナティー(vn)

ブルノの名匠フランティシェク・イーレクは地味な個性なので今一つ影が薄いのだが、手堅く丁寧な演奏を聴かせ、なにより鄙びたブルノのオケの響きが魅力的だ。スプラフォンに録音した3枚組の管弦楽曲集は昨年、分売で再発され入手しやすくなった。シンフォニエッタが収録された第3集には、他にドナウ交響曲、『小さな魂の彷徨』(※『死者の家から』序曲のための習作)、『シュルックとヤウ』がカップリングされている。これらはめったに演奏されないがヤナーチェク独特の魅力に溢れた作品だ。

シンフォニエッタ、オペラ序曲(『マクロプロスの秘事』、『カーチャ・カバノヴァー』、『死者の家から』、嫉妬)等
マッケラス指揮、プロアルテ管弦楽団

マッケラスのヤナーチェクは定評あるところで、名盤の誉れ高いウィーンフィルとの録音も良いが、私はむしろ少々荒くとも若き日のプロアルテ管との演奏が好きだ。活力溢れるマッケラスの溌剌としたリズムの切れには胸がすく思いがする。これぞ快演。


番外

キワモノとしてはシンフォニエッタを編曲したプログレッシヴ・ロックがある。
Emerson, Lake & Palmer - Knife Edge
YouTubeの映像はこちら

これは中間部バッハが混じる冗談のような編曲で呆れるが(※動画にはこの中間部がない)、奏者は妙に腕が立ち、大真面目。懐かしの70年代、こんな音楽が”progressive”だったとは今では苦笑させられる。このアルバムの第1曲目”Barbarian” はバルトークのアレグロ・バルバロだ。

ちなみにヤナーチェクの音楽は短いパッセージの繰り返しが多いので意外に電子音と相性が良い。私の着メロもシンフォニエッタのMIDIだが、コンチェルティーノなど電子楽器でやると面白いのではないだろうか。

シンフォニエッタ、『結婚』等
イジー・キリアーン&ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)

また、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)を率いるチェコ出身の世界的なバレエ振付家イジー・キリアーンは、シンフォニエッタに基づくモダンバレエを発表している。この音源はアンチェル&チェコフィルだった。これは以前、国内盤のLDが出ていたが、現在は輸入盤でも入手不能。カップリングされたストラヴィンスキーの『結婚』は本当に素晴らしいのだが。YouTubeで一部が観られる

最後に先日発売された吹奏楽のCDを一枚。

ブラバン!甲子園 3
斎藤一郎 (指揮), 東京佼成ウインドオーケストラ

これは高校野球応援用のブラスバンド曲集で、シンフォニエッタは今回のブームを受け、指揮者の強い希望により急遽収録されたらしい。今夏の甲子園でヤナーチェクが響く、なんてことはさすがにないだろうが。

さて、そろそろ実演でも聴きたいものだが、この曲は12管のバンダを要するので少々準備が必要だ。演奏効果が高い曲なので是非プログラムに取り上げて欲しい。


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The blog by the chief manager of Janáček Association Japan
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