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映画『タラス・ブーリバ』

ヤナーチェクの管弦楽作品の中でもシンフォニエッタと並び人気の高い、狂詩曲『タラス・ブーリバ』は、ニコライ・ゴーゴリによるコサックの英雄譚を題材にしている。これは、ざっと説明すると次のような筋である。

17世紀初頭、正教徒であるコサック軍はカトリック国ポーランドに侵攻する。容赦のない殺戮の中、族長(タラス)・ブーリバの長男アンドレイは敵方の貴族令嬢と恋仲になり、裏切りの罪を問われて落命する(第1曲)。二男オスタップは敵に捕らえられ公開処刑される(第2曲)。復讐にかられたブーリバは奮戦するが、ついに捕らえられ火刑のなかでコサックの勝利を予見し果てる(第3曲)。

コサックの勇猛な精神の賛歌ともいえるこの作品は、民族主義的な色彩が強いもので、だからこそ汎スラヴ主義者のヤナーチェクは共感を覚えたのだった。

今年生誕200年を迎えるゴーゴリは、ウクライナに生まれ、ペテルブルクに移ってロシア語で執筆したため、近年、緊張が高まるロシアとウクライナの間で「どちらの国の作家か」をめぐり論争が起きているという。

そんな中、昨年、ロシア国内で国営放送テレカナル・ロシアが制作した映画『タラス・ブーリバ』が大ヒットした。YouTubeでその予告編が観られる。
http://www.youtube.com/watch?v=fsj9z8_Ovmg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=fkOHSmDFDFQ&feature=related

この映画、識者からは「ロシア民族主義のプロパガンダ」と酷評されているようだが、予告編を観る限り原作の雰囲気が良く伝わってくる。少なくともハリウッド製のスペクタクル大作(J. リー・トンプソン監督、ユル・ブリンナー主演 『隊長ブーリバ』)よりも良さそうだ(一部シーンがYouTubeにあり)。是非観てみたいものだが。

※An die Musikの松本武巳様から情報を頂きました。
ヤナーチェク「狂詩曲《タラス・ブーリバ》」を聴く


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