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小澤征爾、「利口な女狐の物語」について語る。

昨年9月、小澤征爾サイトウキネン・フェスティヴァル松本にて「利口な女狐の物語」を指揮した。この上演のハイライトが昨年末、NHKテレビで放送された。この番組の中で、小澤征爾はこの作品の音楽と演奏についておよそ以下のように述べていた。

演奏について
音楽家が楽譜をもらって勉強してくるでしょ。各奏者が一人で自分の楽譜を見ていると簡単そうに見えるんです。ところが他の楽器とあわせるとエラいことだと分かる。この作曲家はオーケストラを使った魔術師ですよね。組み合わせが面白いんですよ。
こっちのグループは、タタタタと4つ音を弾いているとして、もう一つのグループはターターターと3つやる。それを同時にやる。ひどい時には上が5つあるんです。それでこっちは3つと。それで緊迫感を出しているんです。だけど、お客さんには上で歌っている歌しか聞こえない。子供たちの歌とか。女狐や狩人の歌とか。その伴奏に、それをやってくことによる天才ですね。この人はいろいろなオペラを書いているが、この作品では特にそんな方法をとっている。本当に細かなモザイクをやっているんです。


2幕のラブシーンについて
本当にいいラブシーンで、プッチーニの上をいっていると思う。ヤナーチェクはプッチーニを研究していますから。オーケストラの音に女声を乗せるのが上手い。厭らしくなく、聴いていて温かくなる。

3幕の女狐の死のシーンについて
各奏者のメロディをみれば単純なのだが、それを4層くらい重ねているわけです。そうすると聴き手は単純なメロディが聞こえているが、何となく不安定で行き先が見えないような気にさせられる。

3幕のラストシーンについて
どんでんがえしですよね。子供が出てきたりして、ただのファンタジーだと思っているとそうじゃない。人間に対するメッセージがありますよね。精神的な裏づけがある幻想オペラ。だから強く色々なことを訴えかける。
ラストの盛り上がりがただの映画音楽と違うのは、下に凄い複雑なリズムで裏づけしてあるところです。だからオーケストラの奏者は大変なんです。そこが僕たちからすると難しいけれどやりがいがあるんです。


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