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オーセンティック(?)なモラヴィア民俗詩

Supraphonからヤナーチェクのモラヴィア民俗詩の新録音がリリースされました。

○ヤナーチェク:モラヴィア民俗詩
 イヴァ・ビトヴァー、シュカンパ弦楽四重奏団
 (輸入盤 Supraphon)

この演奏はヤナーチェクが採集し声楽作品として保存しようとしたモラヴィア民謡を、民俗芸能として復元する試みのようです。このため、全体にかなり自由な解釈をしており、曲順の変更や曲目の追加すらあります。

この曲集は既にSupraphonにラプシャンスキーのピアノ伴奏でペッコーヴァ(Sp)、クスニエル(Br)が歌った「決定盤」がありますが、ここではイヴァ・ビトヴァーという演劇畑の女性が時に地声で声色を自在に変化させながら歌っています。シュカンパSQ(一部男声でも参加)の弦楽伴奏は田舎楽師のような響きでピアノ伴奏にはない土臭い味わいを醸し出しています。

演奏は面白さと失望が半々というところか。非声楽的な発声により民謡の言葉の軽妙さが増していて、曲によっては踊りだしたくなるような魅力があります(実際、リフレインのあるこれらの歌の多くは民俗舞踊を伴うものだったのでしょう。「イェヌーファ」の挿入歌のように。)。一方、バラード調の曲(例えば「運命」Osud のような)では、こぶしを利かせた泣き節が俗っぽく、曲本来の素朴な力強さを損なっているように思われるものもあります。

こうした民謡は、本来、聴き手と歌い手の区別がない日常的な音楽なので、どうも芸能としては演奏も鑑賞も難しいものです。やはり野に置けということでしょうか。私には作曲家がエッセンスを抽出したものの方が安心して聴けますが。

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