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2004年のディスク十撰

あけましておめでとうございます。

チェコ音楽年の昨年、当会は、出版(「運命」対訳と解説、「声楽の世界」)や演奏会の主催・後援、エリシュカ氏歓迎会等、充実した活動により内外に十分な存在感を示すことができたと思います。このような全くささやかな団体が、毎年、こうして着実に実績を積み重ねていけるのは、なによりヤナーチェクの音楽の力と、熱意ある研究者・愛好家の方々のご支援のおかげです。皆様には改めて御礼申し上げます。

最近ではヤナーチェクの人気もすっかり定着し、演奏機会も大幅に増え、当会が発足した1998年とは隔世の感さえあります。今年もチェコ国立プルゼーニュ歌劇場来日公演の「利口な女狐の物語」上演をはじめとしてヤナーチェク関連のイベントが幾つか予定されておりますので、当会もいっそう有意義な活動を展開していきたいと思います。

さて、恒例のディスク十撰です。例によって順不同で旧録音も含まれています。本欄で既に紹介したものはあえて除外しています。以下は単発で取り上げそこなったものとご理解ください。昨年は全体に新録音より旧録音を楽しむことが多い1年でした。

(1)ベートーヴェン:交響曲第1&5番『運命』、エグモント、他 
クラウス・テンシュテット指揮、LPO
(輸入盤 BBC classics)
※正攻法で聴かせる圧倒的な迫力のベートーヴェン。北ドイツ放響との7番、ジュピター交響曲(輸入盤 EMI NDR Archive)も秀逸。

(2)ショパン:ピアノ作品全集
ニキータ・マガロフ(P)
(輸入盤 PHILIPS)
※長らく感傷的なイメージが抜けなかったショパンの音楽がようやく耳に馴染んできました。これも皆、マガロフの気品溢れる音色のおかげ。
 

(3)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16
ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲
ヴァーツラフ・ノイマン指揮
ヤン・パネンカ(P)、プラハ交響楽団
(国内盤 コロンビアミュージック)
※このグリーグはいかにもパネンカらしい一音一音凛としたもので、華やかさを抑えた表現がこの曲本来のリリシズムを引き立てています。それにしてもスプラフォン・ヴィンテージ・コレクションの見識の高さには脱帽!

(4)ドヴォジャーク:交響曲全集&管弦楽曲集
リボール・ペシェク指揮、チェコ・フィル、ロイヤル・リヴァプール・フィル
(輸入盤 Virgin)
※ドヴォジャークを聴くことが多かった2004年、この廉価なBOXセットにより初期の交響曲(1~3番)の魅力を発見できたのはなによりの収穫。この他、ドヴォジャークの交響曲ではシェイナやスメターチェクの60年代の録音(国内盤 コロンビアミュージック、スプラフォン・ヴィンテージ・コレクション)も印象的でした。

(5)スラヴ作品集
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ルトスワフスキ:スビート、パルティータ
シマノフスキ:「神話」 3つの詩op.30
イザベル・ファウスト(Vn)、エヴァ・クピェツ(P)
(輸入盤 Harmonia Mundi)
※随所に新鮮な表現が光るヤナーチェク。弱音のシャープな美しさは身震いするほど。クピェツのピアノ伴奏も魅力的で、カップリングの曲も充実している。

(6)ハイドン:太陽四重奏曲集(第31-36番)
ウルブリヒ弦楽四重奏団
(国内盤 コロンビアミュージック)
※清澄で端整なアンサンブルによるハイドンの傑作セット。地味ながら聴いていると気分がスーッと落ち着きます。

(7)ブラームス:ソナタ 第1番、第2番
シューマン:Marchenbilder , op.113
ヨゼフ・クルソニュ(ヴィオラ)、萱原祐子(P)
(輸入盤:PRAGA)
※プラジャークSQの大黒柱、クルソニュの朗々たるヴィオラと萱原の骨太なピアノの対話の妙。2人の信頼関係を反映した幸福なアンサンブルに浸れます。

(8)マリーニ:風変わりで当世風な創意
アンドルー・マンゼ、ロマネスカ
(輸入盤 Harmonia Mundi)
※17 世紀前半に北イタリアで活躍したビアージョ・マリーニ(1587 頃-1663)は、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂のヴァイオリニストで、モンテヴェルディの部下だった人。古雅な響きをまったりと楽しめます。

(9)ドビュッシー、ラベル管弦楽集
ジャン・マルティノン指揮、パリ音楽院管弦楽団
(輸入盤 EMI)
※いまさらの名盤ですが実に素晴らしいですね。カラリとした明るい響きに魅せられました。

(10)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
オットー・クレンペラー指揮、 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
(輸入盤 EMI DVD)
※ファン垂涎の貴重な映像。異形の怪人クレンペラーの指揮ぶりは一度観るともう目が離せません。密教の奥義を会得した大僧正が弟子達に法力を授けているような第九でした。

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