スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コンサート シリーズ「チェコ芸術週間」から

この間の連休、札幌コンサートホールKitara企画のコンサートシリーズ「チェコ芸術週間」から3公演を聴いてきました。このコンサートシリーズは昨年に続いて2回目で今年はドヴォジャークの特集です。

○9月13日 ガブリエラ・デメテロヴァー ヴァイオリンリサイタル
 ドヴォジャーク:ヴァイオリン小品集(4つのロマンティックな小品 、ロマンス ヘ短調、マズルカ ホ短調、ユーモレスク)
 スーク:ヴァイオリン組曲
 ガブリエラ・デメテロヴァー(Vn)、萱原祐子(Pf)

○9月14日 プラジャーク弦楽四重奏団・第一夜 ~カルテットの夕べ~
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番「セリオーソ」
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第13番、第12番「アメリカ」
 プラジャーク弦楽四重奏団

○9月15日 プラジャーク弦楽四重奏団・第二夜 ~クインテットの夕べ~
 ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 第3番、第3番
 ピアノ五重奏曲
プラジャーク弦楽四重奏団
 ヴィオラ/ガブリエラ・デメテロヴァー(Vla)、萱原祐子(Pf)、藤澤光雄 (Contrabass)


チェコの弦の地声混じりの歌に痺れながら、ドヴォジャークの精髄を堪能した3日間でした。どのプログラムも印象的でしたが特に忘れがたいのが、ドヴォジャークの弦楽四重奏曲第13番とピアノ五重奏曲で、涙が滲む程に素晴らしい瞬間が幾つもありました。まったく弦楽四重奏曲1曲でマーラーの交響曲の3曲分くらいの聴かせどころがあったんじゃなかろうか。

今回もやはりプラジャークSQが圧巻。私は彼らの大ファンで、プラジャークこそが現在、世界最高のカルテットだと信じています。奏者全員が個性的な凄腕のソリストでもあり、質、量とも充実した音で彫りの深い、よく歌う、とにかく豊かな音楽をやる。弦楽好きなら誰だって彼らの力強いトゥッティを聴くだけで参ってしまうでしょう。

今回は来日直前に第二ヴァイオリンのヴラスチミル・ホレク氏が体調を損ねたため、パノハSQのパヴェル・ゼイファルト氏が急遽代役を務めました。それでも ゼイファルト氏はプラジャークのメンバーとはまた違った個性の、渋い音色でベテランらしい安定した音楽を聴かせてくれました。

他のメンバーも相変わらず能力全開。演奏するのが楽しくて仕方がないといった風の第1ヴァイオリンのヴァーツラフ・レメシュ氏の表情豊かな響き。一家の大黒柱、ヨーゼフ・クルソニュ氏のヴィオラの巨木のような温かみと安定感。ミハイル・カンカ氏の大らかで質感のある低弦。 彼らが演奏する様を観ているだけでも楽しく、清々しい気持ちになれました。

ガブリエラ・ デメテロヴァーさんのヴァイオリンも素晴らしい音色も魅力的でした。1日目のプログラムは比較的地味なものでしたが、丁寧で味わい深い表現の中にこの人ら しい華があって大いに楽しめたし(ただしアンコールだけは勘弁!)、ヴィオラに持ち替えて参加した弦楽五重奏曲もプラジャークとの掛け合いも聴きものでし た。

そして今回のコンサートのコーディネーターとしても活躍した萱原祐子さんのピアノも、共演者との信頼関係を感じさせる素晴らしい演奏でした。丁寧だが決して神経質にはならない木質感のあるの響き(今回はベーゼンドルファー)は、チェコの弦とぴったり馴染んでいて本当に心地よかった。チェコの名ピアニスト、ヤン・パネンカ氏に学んだ萱原さんは、ドヴォジャークのスタイルを本当に理解した、チェコ音楽の伝統を正統に受け継ぐ日本人なのでしょう。ピアノ五重奏曲 は是非とも録音して欲しいものです。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

Pilsner

Author:Pilsner
発話旋律 "Speech Melody"
日本ヤナーチェク友の会公式サイト管理人Pilsnerのブログ
チェコ音楽を中心にした音楽雑記帳です。
The blog by the chief manager of Janáček Association Japan
http://twitter.com/#!/janacekjapan

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

Visitors
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。