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2018年のディスク14選


2019年最初のブログ記事です。
日本ヤナーチェク友の会は現在活動を休止中ですが、なくなってはいません。
今後も細々ながらチェコ音楽ファンとして盛り上げていきたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。

このブログには新年に昨年聴いたCD選を投稿する位になってしまいました。演奏会やCD等のちょっとした感想はFaceBookの方に記すことが多くなったからです。もとより人様から注目される見識あるわけでもなく個人が備忘録として自由に綴っているものなのでよいのですが、やはり少し長い文章はここに書いていきたいと思っています。まあ、今は以前ほど色々調べて長文を書こうという気力もなくなってきてはいるのですが。

今年は新録音10枚とともに旧録音を4枚選びました。どれも愛着が深いものです。

1.ザ・フェアウェルコンサート・イン・札幌
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」他
ラドミル・エリシュカ 、 札幌交響楽団

2.ドビュッシー:歴史的初期録音集

3.Chimere-夢想のおもむくところ
サンドリーヌ・ピオー

4.マルティヌー:歌劇「何によって人は生きるか」&交響曲 第1番
イルジー・ビエロフラーヴェク 、 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 、
イヴァン・クスニエル 、 ヤン・マルチニーク

5.マルティヌー:ギルガメッシュ叙事詩
マンフレッド・ホーネック 、 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

6.ヤン・ノヴァーク:合唱曲集
ルカーシュ・ヴァシレク、マルティヌー・ヴォイセズ

7.D.スカルラッティ: ソナタ集
ジャン・ロンドー

8.錬金術師クープラン~F.クープラン: 作品集 Vol.1
ベルトラン・キュイエ

9.デュファイ・スペクタクル
ゴシック・ヴォイセズ

10.『マックス・ロスタル名演集』(10枚組)

【番外】
a.バッハ: 無伴奏ソナタ&パルティータ全曲
イザベル・ファウスト

b.マルティヌー: 交響曲全集
イルジー・ビエロフラーヴェク 、 BBC交響楽団

c.ブルックナー:交響曲第九番
ショルティ、シカゴ交響楽団

d.伝ライハルト・カイザー:マルコ受難曲
ジョエル・スービエット 、 ジャック・モデルヌ・アンサンブル 、 リ・インコーニティ


近頃思うのはCDの買い方、聴き方が随分変わったということです。以前はCD屋でブラウズして店頭品を買い漁るのが常だったのですが、今はそのようなことがほとんどなくなりました。大体、同じ業者でも通販価格より店頭価格が高いのですから、なかなか積極的に手を出さなくなりました。中古盤にしても同様で、こう安く箱物が入手できると無理をして店頭を漁るということがなくなりました。

CDが増殖して収納場所に困るという問題は、昨年、実家から食器棚を持ってきてCD棚としたため一応は解決したのですが、整理整頓が苦手なせいか、聴きたい録音があっても家の中で探し回るということが多くて嫌になります。

そんな中、ネット配信により音楽を聴くことが多くなりました。私はamazonミュージックライブラリを利用しているのですが、マイナーな録音や新録音でも聴けるものが多く、ちょっと聴いておきたいというのはこれで済ますことができるようになりました。また資料的に揃えて置きたいと思って買うCDも少なくなりました。

ネット配信はなにより検索で聴きたい録音をすぐ探せるのが有難く、これに慣れてしまうとCDを探して箱から取り出しプレーヤーにセットするということすら随分手間のように思えてしまいます。

その一方でCDとして手元にモノがあるというのは改めて有難いとも思います。昨年もネット配信で何度か聴き、結局CDを注文して聴いてみると、改めて配信とCDの情報量の差に驚くというようなことがよくありました。(ビエロフラーヴェク指揮BBC響によるマルティヌー交響曲全集や、ジャン・ロンドーのスカルラッティ等)。また、ネット配信ではライナーノートなど付帯する日本語情報がないことに弱ってもいます。

昨年は私にとってはマルティヌーの年で、スプラフォンから注目すべき新録音が幾つか出ました(ここには挙げなかったがネトピルの『花束』も!)。そろそろ日本でもマルティヌーの演奏機会が増えないかと思う此の頃ですが、国内盤はほぼ廃盤という状況です。マルティヌー研究に生涯を捧げた関根日出男先生が亡くなって2年が経ち、先生の著作も世に出さなければとも切に思います。

ここに挙げた録音の中でも私のとり格別な一枚は、やはりエリシュカ&札響によるザ・フェアウェルコンサート・イン・札幌です。このライヴは二日とも聴きましたが、思い入れが深すぎてCDが届いてもなかなか聴けませんでした。指揮者の想い、楽員の想い、聴衆の想いが重なった特別な空気の中、一音一音が冴え冴えと浮き立つような響きに、これまで何度も彼らの演奏を聴いてきたが、こんなことがあるのかというような特別な体験となっています。いざ聴いてみると、あの時の響きがしっかり記録されており感無量でした。各々の想いが支流のように合わさり大河のように滔々流れるスケールの大きなシェラザード。フルトヴェングラーが復帰したバイロイト第九やバーンスタインがベルリンフィルを振ったマーラーの九番のように、これもまた特別な機会の特別な名演の録音だと思います。それはエリシュカが大阪フィルを振ったドヴォジャークの『スターバト・マーテル』にも言えるのですが。この録音は2018年度のレコードアカデミー賞にもノミネートされました。エリシュカ&札響の録音は当初、無名な指揮者、地方オケ、マイナーレーベルによるCDなのでレコ芸の扱いはやや冷淡でもあったのですが、音楽ジャーナリズムもこの10年間でメジャー志向から随分変わってきているように思います。

2018CD
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