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2017年のディスク12選

新年おめでとうございます。
今年も当会をよろしくお願いいたします。

昨年もマイペースに音盤を漁りました。あまりCD屋に足を運ばなくなったせいか話題盤(クルレンティスの悲愴、ツィメルマンのシューベルト等)は未聴ですが、けしてそれらに無関心なわけではありません。全ては日々徒然なるままのポチットによる収穫です。昨年は中途半端な安物買いを控えたので、振り返ると総じて長く座右における歩留まりがよい買い物だったように思えます。(以下、順不同)

1.J.S.Bach: Cantatas - The Complete Box-Set(56CD)
ジョン・エリオット・ガーディナー、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団

ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団によるバッハ没後250年企画「バッハ:カンタータ巡礼」でリリースされていた録音をまとめたボックスセット。思い切って購入しましたが、これがなにより良かった。一家に一箱、一生モノとはこのことです。

バッハのカンタータの多彩さが強靭な芯がある響きで際立ち、聴いていて飽くことがありません。流石、ガーディナーの手兵は「ソロイスツ」と銘打つだけはある名手の集団で、どれを聴いても合唱団が立派。指揮官の意が隅々まで行き渡っているよう。ソリストの歌手は皆素晴らしく、コジェナー・ファンのアイテムでもある。美しい録音。あと再録音となるマタイ受難曲も良かった。


2.H. Schutz: Die Gesamteinspielung Box.1 (11CD+DVD)
ハンス=クリストフ・ラーデマン、ドレスデン室内合唱団

NHKFM「古楽の楽しみ」、礒山雅先生の週はいつもポチットしてしまうのだが、これもその関連。シュッツの清々しい宗教曲を清々しい演奏で聴く幸せ。ドレスデンの教会の空気を感じる残響豊かな録音が美しい。これも一生モノ。


3.Gyorgy Kurtag: Collected Works for Ensemble and Choir(3CD)
ラインベルト・デ・レーウ、Askoシェーンベルク・アンサンブル 、オランダ放送合唱団

ルーマニア生まれの作曲家、クルターグ・ジェルジの作品集。クルターグはECMレーベルが良い録音を幾つもリリースしてきたが、この3枚組もまた記念碑的な名盤では。


4.Charles Koechlin: Orchestral Works(7CD)
ハインツ・ホリガー、シュトゥットガルト放送交響楽団、ユリアーネ・バンゼ

シャルル・ケクラン生誕150周年の記念BOX。ホリガーの音色に対する感覚は独特に鋭いけれど、それが音の魔術師ケクランの作品で最大限に発揮されている。


5.ドヴォジャーク:スターバト・マーテル(2CD)
ラドミル・エリシュカ、大阪フィルハーモニー交響楽団

マエストロの芸術の根幹には敬虔な信仰がある。マエストロの厳しい職業意識は信仰に基づいていて、だからこそ不遇な時期も生き延びてきたのだと思う。それによる宗教的慰藉のようなものは交響曲や管弦楽曲にも時折滲むが、最もストレートに表れるのはこのスターバト・マーテルだろう。ドヴォジャークにとってもマエストロにとっても特別な作品だ。この曲を札響に次いでマエストロと縁が深い大フィルが共感をもって全身全霊で演奏した特別な記録。まるで大きなものが降りてくるような終曲に感涙必至。一人でも多くの方に聴いて欲しいエリシュカの真骨頂。


6.ブラームス:交響曲第1番、シューベルト:交響曲第5番、メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟(2CD)
ラドミル・エリシュカ、札幌交響楽団

地元ファンとして、しみじみ札響は立派なオケになったと思う。数ある歴史的名盤と比べても遜色なく、札響の名手の個性が十二分に発揮されているのが嬉しい。同時期にリリースされたチャイコフスキーの交響曲第5番も甲乙つけがたい。


7.プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ全集(3CD)
ステファーヌ・ギンズビュール

知的に醒めていながらも尖がった演奏。プロコフィエフのピアノ・ソナタ全集は意外に種類がないのでは。


8.Monique Haas - Milesstones of a Legend(10CD)
モニク・アース

アースは、これまでドビュッシーをよく聴いていたが、モーツァルト、ハイドン、ラベル、バルトーク、ストラヴィンスキー等、様々な録音が楽しめた。どれも品格ある演奏。ミュンシュ、イッセルシュテット、フリッチャイ、ロスバウト、ヒンデミット(!)、ロスタルとの貴重な歴史的録音が含まれている。夫である作曲家マルセル・ミハロヴィチの作品は初めて知った。なによりお気に入りはハイドン。


9.Beethoven: Piano Sonatas(2CD)
アンドル・フォルデス

ハンガリーの名ピアニスト、アンドル・フォルデスが残したベートーヴェン録音の初CD化。引き締まった響きの精巧な演奏。


10.The Maryla Jonas Story - Her Complete Piano Recordings(4CD)
マリラ・ジョナス

ポーランドのもう一人の「戦場のピアニスト」、マリラ・ジョナス。9歳でデビューし、パデレフスキに師事した天才少女としてキャリアを始めるも、ナチスのポーランド侵攻によって強制収容所に収監される。数週間後、自分の演奏を聴いたことがあるドイツ人高官の手助けを得て脱走、徒歩で数か月かけてベルリンのブラジル大使館まで325マイルを逃亡し、リスボン経由でリオデジャネイロへ亡命した。その後、傷心のジョナスは演奏活動を中断したがルービンシュタインに励まされて復帰したという。そんな歴史的逸話を抜きにしても味わい演奏で、慈しむような共感が溢れるマズルカが胸に沁みる。


11.テレマン: 無伴奏フルートのための12のファンタジア(全)
フランソワ・ラザレヴィチ

フルート・トラベルソの柔らかな響きが心地よく、惚れ惚れするほどに巧い。やはりテレマンはいいなぁ。


12.Crazy Crazy (feat.Charli XCX & Kyary Pamyu Pamyu)/原宿いやほい
中田ヤスタカ 、 きゃりーぱみゅぱみゅ

「原宿いやほい」は全然売れなかったので注目されなかったが、KPPを代表する名曲だと思う。ヤスタカはKPPのキャラ・声質を活かすのが本当に巧い。今回は特に歌詞が天才的。こんな含蓄のある、それでいてほとんどナンセンスに脱力した詞はヤスタカ以外絶対書けない。色々あった昨年を支えた応援歌。

CD2017
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