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2007年のCD十選

毎年恒例のCD十選です。

①ベートーヴェン: 交響曲全集/チャールズ・マッケラス指揮、スコットランド室内管弦楽団、
 フィルハーモニア管弦楽団、エジンバラ祝祭合唱団
②クルターグ:Concertante, Zwiegesprach, Hipartita,Jatekok/コチシュ指揮 Hungarian National Po,
 菊地裕美, 波木井賢Etc
③ハイドン :交響曲第88~92番、他/ラトル&ベルリン・フィル
④ハイドン :パリ交響曲全集(第82~87番)/ザンデルリング&ベルリン交響楽団
⑤ハイドン :交響曲全集 A.フィッシャー / AHHO
⑥ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番、第29番/内田光子(p)
⑦コダーイ:チェロ・ソナタ、無伴奏チェロ・ソナタ、他/ペレーニ(vc)ヤンドー(p)
⑧ドビュッシー :ピアノ作品集/田中希代子(p)
⑨クープラン:作品集/タロー(p)
⑩The Ockeghem Collection/The Clerks' Group - Edward Wickham

番外:
「遙聲」~グレゴリオ聖歌と天台声明のハーモニーと融合~
 魚山流天台聲明研究會、プラハグレゴリオ聖歌隊

この中でも私にとり特に収穫だったのが①のマッケラス81歳にして2度目のベートーヴェン交響曲全集。この2006年エジンバラ音楽祭におけるライヴ録音はこの指揮者らしい活力と機知に溢れていて、数多ある全集の中でも特に座右に置きたくなる魅力を備えています。近年すっかり一般的になった小編成オケでピリオド奏法を採用した演奏スタイル(9番のみ編成が大きいためフィルハーモニア管)ですが、特徴的なのは楽想の連繋というか畳み掛け方、各楽器の響きのブレンドが絶妙なことで、凝り性であるマッケラスの面目躍如。速めのテンポですが決して煽り立てることなく、ユニークなアクセントの鳴らし方(特に金管)により音楽は程よい重みとメリハリをもって響きます。手兵スコットランド室内管もライヴ録音のため若干の傷はあるものの機敏なアンサンブル。2、3、5、8番は特に素晴らしい。合わせて、このコンビのブラームスなども聴いてみましたが、やはり充実した解釈でした。まだまだ枯れない巨匠マッケラスとスコットランド室内管弦楽団のコンビは今後も注目です。

②は昨年のクルターグ80歳記念コンサートのライブCD。菊地裕美に捧げられたヴァイオリン独奏曲Hipartita(Hiromi's partitaという意味らしい)が圧巻。日本初演はいつになるのだろう。

ハイドン・マニアは当会にも多く、特に畏友のIさんは交響曲の番号を聞いて作品を判定できるほど。ハイドンには私もそれなりに親しんできたものの、とてもその域には達していなかったのですが、昨年は③のお陰で多彩な交響曲の魅力に開眼、④⑤等も交えてとっかえひっかえ聴いていました。それにしてもラトルの録音を聴くたびに、この人のオケを面白く聴かせる才能は大したものだと感じます。

内田光子は実は少々苦手に思っていました。ジョージ・セルの音楽のように、知的コントロールが高度に行き届いた完璧性に感心しながらもどこかついていけないものを感じていたのですが、⑥のベートーヴェンを聴いて遂に降参しました。今、最も実演を聴いてみたいピアニストです。

⑧の田中希代子のピアノには本当に驚かされました。この時代の日本にこんな真正の天才が存在したとは。若くして難病のため演奏活動が中断されたのは全く痛恨の極みです。ソロモンにしろパネンカにしろ、よりにもよってという才能に過酷な運命が降りかかるが、天才ピアニストを妬む悪魔でもいるのだろうか。

番外はグレゴリオ聖歌と天台声明のハーモニーのコラボレーション。お経と聖歌を取り合わせるなど少々色物的な企画のように思ったが、洋の東西によらず祈りのハーモニーには合い通じるものがあり、両者が共鳴するのは創造的でスリリング。格調高い深々とした響きに感動しました。それにしてもプラハのグレゴリオ聖歌隊がこんなに上手いとは。チェコはグレゴリオ聖歌の本場というイメージではなかったので意外でした。なんでもここの指揮者のデヴィット・エベン氏は、先日亡くなった大御所でグレゴリオ聖歌研究の権威でもあったペトル・エベンのご子息だそう。録音、ジャケットデザイン、解説共に優秀だが、我が国では限定販売品です。

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