スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

きゃりーぱみゅぱみゅは、なぜ楽しいか?

KPP1.jpg

年明けから、きゃりーぱみゅぱみゅ(以下、KPP)に、はまっている。ここで扱う話題としては不適当かもしれないが、既に方々でカミングアウトしているのでいいだろう。いい齢をしてと笑われそうだが、ファンなのだから仕方がない。

きっかけは、旭日旗をあしらったKPPの年賀画像が韓国で批判を浴びたというニュースで、いくら韓国が反日でもKPPにまで難癖をつけるとはと可笑しかったからだ。問題となった画像にも笑った。そこでYouTubeでPVを観てみて驚いた。例えば海外でもブレイクしたPONPONPON(現在のアクセス数は4641万!)。CGで顔がグニャグニャに変形したり、口から目玉を吐き出すなど、女性スターとは思えない大胆な映像で、チェコのシュールレアリスト、ヤン・シュワンクマイエルの作品を思い起こさせた。



それまでは、原宿出身の不思議ちゃん系のアイドルが流行っているという位の印象しかなかったのだが、いろいろネットで映像を漁ってみると実にユニークで楽しく、アイドルという枠を超えたポップ・アイコンだと見直した。J-POPにはまるで疎いクラオタ親父の心まで鷲掴みである。一体なぜだろう。

思うにKPPはディズニーランドのようなものなのだろう。好き嫌いに関わらず、あそこのアトラクションの完成度の高さは誰でも認めざる得ないだろう。彼女の魅力は原宿のKawaiiを主題にしたテーマパークのようなもので、音楽、衣装、美術、振り付けなど各要素がよく作り込まれ、総合的にうまく纏まっている。

このKPPランドは、ディズニーがミッキーマウスをシンボルにしているように、彼女をシンボルにし、その個性とセンスを軸にしている。その周りに、音楽の中田ヤスタカ、衣装の飯嶋久美子、美術の増田セバスチャン、映像の田向潤、ジャケットデザインのスティーブ・ナカムラ等、一級の才人が結集し、コラボ・プロジェクトのようになっている。その上で童顔のKPPがデフォルメされた少女性を演じると何だか歌舞伎のようなワクワク感がある。少女性が商品化されると、ペドフィリアめいた「萌え」に堕して下品になってしまいがちだが、KPPはKawaiiにグロテスクな要素やコミカルな要素を加えて、男共の陳腐な劣情を裏切ってしまう("pretty bizarre" と評した海外のコメントがあった。)。KPPの水着グラビアなど想像もつかないだろう。その人を食った強かさがとても痛快に思える。



KPP2
先日はKPPの武道館ライブ(2012.11)のDVDを観て感心した。PVの密度に比べ、ライヴだとスカスカになってしまうのではと懸念したが、予想を大きく裏切り、よく練られたショウだった。このDVDはカメラワークも良く、映像作品としても優れている。「飛び出す絵本のサーカス」というコンセプトなのだそうだが、劇場的に心躍る要素がうまく盛られていて、進行に無駄がない。驚くべきは、KPPが1万人の観客を相手に一人で舞台を見事に仕切っていることだ。彼女はちょっと前まで素人の高校生だったのだが。また「きゃりーキッズ」と呼ばれるオーディションで選ばれた子供のバックダンサーが実に巧く、バロックオペラのような華やかな舞台効果を生んでいた。

興味深いのは、KPPが韓国のような国家ぐるみのプロモートなどなくても海外で熱狂的に支持されていることだ。YouTubeにアップされたPVには海外からのコメントの方が多いくらいだ。クールジャパンを売り込めなどとよく言われるが、基本的なプラットフォームさえ整っていればコンテンツの質次第で、こうして爆発的に拡散していくものなのだろう。この人気を評論家が、原宿のサブカルチャーが海外で受けていると解説するのは、間違いではないがちょっと違う気がする。


***

てなことを、娘に聞かせると「クラオタのオヤジはすぐに語り出して痛いねぇ」と言われるのだが。

追記:
この記事をアップした後、娘と札幌ライヴに行ってきた。娘の付き添いのような顔をして。このライヴの中で、KPPは、大のディズニー好きで、ディズニーランドのようなテーマパーク風の世界観を通して人々に夢を与えたいと語っていた。これは私の印象と重なっていてちょっと驚いた。当日の衣装は、ピーターパンのウェンディによるものだった。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 女性アーティスト
ジャンル : 音楽

プロフィール

Pilsner

Author:Pilsner
発話旋律 "Speech Melody"
日本ヤナーチェク友の会公式サイト管理人Pilsnerのブログ
チェコ音楽を中心にした音楽雑記帳です。
The blog by the chief manager of Janáček Association Japan
http://twitter.com/#!/janacekjapan

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

Visitors
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。