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フォルロー氏からのメール

多くの海外演奏家が来日を中止する中、チェコ人の音楽家、ダニエル・フォルロー氏よりいただいたメールを紹介したい。

フォルロー氏は、1958年チェコ共和国、イフラヴァの生まれで、ブルノのヤナーチェク音楽院の作曲科を卒業後、同大学院の博士課程を修了している。現在は、岐阜県各務原市を拠点に音楽学者、演奏家、作曲家としてマルチに活躍されている。当会はフォルロー氏とお付き合いがあり、これまでも当会出版物の編集や小規模な企画演奏会等にご協力をいただいている。

 今月半ばチェコの母に電話をしました。すると母は電話口で突然大泣きしたのでビックリしてしまいました。なんと、私と家族が既に広島や長崎の原爆被爆者なみに被曝し、もう先は短いと思い込んでいたそうです。母はパソコンも携帯も使っていません。情報源といえば新聞とテレビ、ラジオ、街のうわさ話程度です。私が住んでいる岐阜と福島の距離感がないのは仕方ないとしても、既に日本全土が放射能汚染されたかのようなイメージが海外で定着しているとすれば、それこそ大変です。
 母と話した後、急いで私なりに日本の現状をまとめチェコのメディア関係者に送りました。その記事は早速チェコの全国紙Lidove novinyとネットニュースNeviditeny pesに紹介され、反響を呼んでいるようです。
 『日本の現状を祖国に伝え風評を抑えること』、在日外国人の私にできることの1つだと思っています。(2011/3/31)

 先月チェコのネットニュースNeviditeny pes(チェコ語で「見えない犬」という意味)に掲載された私の記事が、月間アクセス数32,000を越えたそうです。これは月間最多で過去半年間でも最多記録だったばかりか、Neviditenypesが6年前に開設されて以来ベスト4のアクセス数だそうです。記事の内容は「東日本大震災が甚大な被害をもたらしたとはいえ、日本全土が壊滅したり放射能に汚染されたわけではない」ことを報告するものでした。そして各国の過剰な動きや風評をとがめました。少なくとも私にとっては当然の主張でしたから、予想外の反響に驚いています。
 私の記事がチェコの人たちに衝撃的だったとすれば、それは欧米で風評が広まっていた証です。率直な意見を投稿して良かったです。(2011/4/30)


欧米から見れば、今も日本は「極東」であり、日本人が考える以上の無理解や誤解があるのだろう。事情に昏く、身の安全に確信がもてない海外の演奏家が来日を控えるのは至極当然なのかもしれない。つまるところ、彼らにとって日本は数ある仕事先の一つに過ぎないのだから。

一方で日本人に心を配り、あえて日本を訪れ留まる音楽家も数多くいる。この時期、わざわざ日本国内で音楽活動するというのは決意の要ることだろう。本当に有り難いことだと思う。

先日、NHKで放映されたズービン・メータ指揮によるN響の第九(2011/4/10、東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート)は、演奏者全員に気迫が漲っていて実に感動的だった。そしてラドミル・エリシュカ&札響によるスターバト・マーテルにも特別な共感と祈りが感じられた。二人とも経験豊かな一流の指揮者であることは言うまでもないが、こんな時だからこそ高い人間性が輝きを増し、力を与えてくれたように思う。

フォルロー氏の尽力には改めて深く感謝したい。


ダニエル・フォルロー氏のページ http://www.danielforro.com/

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