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ラドミル・エリシュカ 札幌響 首席客演指揮者 就任記者会見

12日の札響第508回定期演奏会終了後、マエストロ、ラドミル・エリシュカ氏の首席客演指揮者就任記者会見が開かれました。以下、詳細な報告です。

*******************

●ラドミル・エリシュカ 札幌交響楽団 首席客演指揮者 就任記者会見

(1)日時:2008年4月12日(土) 17:45~18:20
(2)場所:札幌コンサートホールKitara 2階大会議室
(3)会見者:ラドミル・エリシュカ(札幌交響楽団 首席客演指揮者) / 梶吉久美子(通訳)

まず、このたび札幌交響楽団の皆様が私を首席客演指揮者として受け入れて下さったことに心より感謝いたします。また、今回のコンサートの成功についてオーケストラおよび聴衆の皆様に改めてお礼を申し上げます。

2006年12月に初めて札響の皆様と出会い、R.コルサコフの「シェラザード」とドヴォジャークの「金の糸車」を演奏したことを今思い出しています。前回の来日では札幌の街を大変気に入り、オーケストラの皆様の温かさに感銘を受けました。その時はこのように皆様と再会できるとは予想もしなかったので、大変嬉しく思っています。

私はこれまで様々なオーケストラと共演してきましたが、札響とは互いに心の通じ合う、特に親しい関係を築くことができたと信じています。私は、このオーケストラが大変素晴らしいと断言できます。例えば札響は私が練習で要求したことを次回までに期待通り応えてくれる姿勢があります。これは本当に言葉に表せないほど貴重な信頼関係です。

今回の来札では市長さんや新聞社の社長さん等にもお会いすることが出来ました。
札幌は冬季オリンピックが開催されたこともあり、チェコでも東京や大阪と同様、名前がよく知られた街ですが、私がこのポストに就くことで、札幌の名をプラハに一層知らしめることになるでしょう。

来年は春と秋に共演する予定です。プログラムは未定ですが、オーケストラの期待に応えていきたいと思います。特にドヴォジャークは「新世界」のような有名な曲の他にも優れた曲が沢山あるので、チェコ・ドヴォジャーク協会の会長を務める身として、積極的に取上げていきたいと思っています。

最後に、なんと言っても札響の皆様の温かさを有難く感じています。先日、札幌にて77歳の誕生日を迎えたのですが、札響の皆様が私のためにお祝いをして下さいました。77歳という年齢は決して若くはありません。しかし、同僚のビエロフラーヴェクとよく話すのですが、新しい課題に挑戦すると人は若返るものです。私も札幌に来るたびに若返ることでしょう。

(質疑応答)

今回のコンサート、および札響についてどのように評価されますか。

私は常に演奏を最良の出来にしたいと努力しています。自己批判が強いので終演後もスコアをチェックし、もっと良く出来なかったかと反省します。しかし、今回のコンサートは自分でも良い出来だったと断言できますし、今日の演奏会の録音エンジニアもとても良い響きだったと賞賛してくれました。※
(※この日の演奏会はCDとして発売される予定)

私はオーケストラをあれこれ比較することはしませんが、札響は先ほど述べたように私の期待に応えてくれる信頼できる団体であると大変評価しています。


札響と初共演したときの印象はいかがでしたか。

2006年に来日したとき、札響に限らず日本のオーケストラが十分準備をして練習に臨んでくれるのに感心しました。自国のオーケストラを批判する訳ではないのですが、これは大変素晴らしいことで、何の障害も感じず良い練習が出来ました。

今回のプログラムでは何に力を入れましたか。

今回のプログラムは3曲共に難しい曲でしたが、特にヤナーチェクのタラス・ブーリバが大変でした。ヤナーチェクは手稿を書き溜め仕舞い込む癖があり、その中には未完のものも含まれています。このような事情から、タラス・ブーリバに関しても色々な解釈・版による楽譜が出ていますが、それらは全て完璧とは限りません。札響が使用するパート譜には実に色々な書き込みがしてありましたが、その中には私には納得できないものもありました。今回、私がやるべきことは、ヤナーチェクの直弟子であったバカラ教授が作曲者の同意を得て補筆した真のタラス・ブーリバを正しく伝えることで、それが何より大変でした。

日本での食事はお口に合いましたか。

私は日本語が出来ないので、美味しいものを食べても名前が分からないのです(笑)。
札響に歓迎会を開いていただいた時に食べたスパゲティのような麺料理(※焼きそば?)は、とても美味しかったです。


マエストロは今後、大阪フィル、NHK交響楽団へも客演されますが、日本人のチェコ音楽の受容についてどのような感想をお持ちですか。また何を伝えたいと考えていらっしゃいますか。

チェコ音楽界は豊かであり、スメタナ、ドヴォジャーク、ヤナーチェク、マルチヌーなど優れた作曲家が沢山おります。特にドヴォジャークとヤナーチェクは世界的評価を受けるに値する大作曲家です。私は豊かな文化的土壌をお持ちの日本の皆様にチェコ音楽を紹介することを大切に思っています。また、オーケストラとの関係について言えば、先日は東京都交響楽団が素晴らしい演奏をして下さいましたし、これから客演する大阪フィル、NHK交響楽団の皆さんもそうであると確信しています。しかし、たとえベルリンフィルのような最高のオーケストラを振ったとしても指揮者としては、さらに上の、最高の演奏を目指すのが当然であると信じています。

(文責:Pilsner)
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