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マエストロ、エリシュカが「我が祖国」について語ったこと

チェコの指揮者、ラドミル・エリシュカ氏が昨秋に来札された折、スメタナの「我が祖国」について本人から次のようなお話を伺ったのでご紹介したい。なお、以下はあくまでも大意で、テープ起こしではないので文責は私にある。

***

スメタナの「我が祖国」には2つの演奏スタイルがある。
一つは、スメタナはチェコにまつわるイメージ・物語に基づいて交響詩を作曲したのだから、それらを尊重すべきだとするスタイル。
もう一つは、この作品は、まず純粋に音楽なので、付随するイメージ・物語にあまり拘るべきではないとするスタイル。
どちらのスタイルをとるべきかはチェコ人の間でも意見が別れている。私は前者であり、ビエロフラーヴェクは後者だ。

例えば、第3曲の「シャールカ」で、ツチラドの軍勢が馬に乗って登場する場面では、トライアングルが鳴る。これは、馬に乗った兵士の武具がカチャカチャと鳴る様を表している。イメージに対する明確な意識があれば、トライアングルの鳴らし方一つとっても扱いが変わり、説得力を持たせることができる。そうしたところが、この作品には沢山あるのだ。チェコにまつわるイメージを反映させることは、この作品を指揮する上でチェコ人が有利な点でもある。

これまでの演奏では、やはりビロード革命後のクーベリック、チェコ・フィルによるものを最も評価する。あの演奏を直に聴いたが、「我が祖国」の解釈に新たな次元を開くものだと感動した。

非チェコ人のオケで「我が祖国」を演奏することには、全く支障を感じない。細かな音楽作りはあくまで指揮者の責任なのだから。日本のオーケストラ奏者は、「我が祖国」に関する知識を事前に十分勉強し練習に臨んでくれるので、私の指示をよく理解してくれる。だから何の問題もないのだ。

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